第3話

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   だけど、真田にそれを正直に伝えるわけにはいかなくて。  どうしたら思わせぶりな女の態度になるかな、と考えてから、結局自分の欲求に従うことにした。  手を握っている真田の腕に、そのまま身体を預けるようにしがみつく。  真田は歩きにくいかも知れないけど、でも、ちょっとでも彼の近くに行きたい。  真田は一瞬怪訝そうな顔で見下ろしてきたけど、何も言わなかった。 .
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