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「……どしたの」
「どしたのって。待ってたんだけど」
「待ってた? あたしを……?」
煙草の煙をふっと吐き出してしまい、真田はゆっくりと立ち上がる。
「礼、さっさと貰おうと思って」
「……!」
カッと頬が熱くなる。
そうだ、昼間はもう時間がなかったから、キスだけでうやむやになってたけど。
あたし、自分から言ったんだ。真田と寝てもいいって……。
「その顔、エロい」
真田は缶コーヒーを手に、コツコツと靴を鳴らしてあたしの方へ歩み寄る。
煙草吸ってるくせに、同時にコーヒーとか。
スモーカーのやることは、よく判らない。
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