第3話

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  「……いいの?」 「いいも何も、俺の部屋だ」  何言ってんだ、という顔をされて、思わず口唇を噛みしめる。  あたしの言ってる意味、判ってるんだろうか。  真田には相手がいるのに、そんなことしていいの──って。  そういう、意味なんだけどな。  悪い女は、そんなこと気にしないのかな。 ゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。..。.:*・゚  真田の後ろについてってる間、ずっと心臓がバクバク騒いで痛いくらいだった。  途中で気付いて、携帯を取り出す。  飛鳥と芹香と迷って──怒られなかった飛鳥の方に、メールをした。  今夜は帰らないけど気にしないで、と。 .
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