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着信履歴 10 (ガイアその後)
ワウ『98・・99・・・いっぱぁぃ!!』
キャイア『いまよ!剣士っ!!圧縮を!!』
剣士『はぁぁぁぁああ!キャイア!よけてっ!!』
ここは聖機神と剣士の白い聖機人の死闘の地である。
奇しくもガイアの楯とシトレイユ宰相ババルン・ネストが融合、更にドール(キャイアの義姉メザイア)の乗る聖機神と融合し完全体のガイアになってしまった。
完全体ガイアの力は凄まじく剣士たちが決死の覚悟で岩塊『天地』を亜法圧縮し完成させた天地剣の攻撃でも破壊することができていなかったのだ。
そんな拮抗した戦いを見守っていたキャイア、ワウ、アウラ、ユキネ達が見つけた打開策がダグマイア・メストの残した結界炉を暴走爆発させることだった。
剣士『キャイア!よけてっ!!』
結界炉の暴走に気付いた聖機神の突入を食い止めていたキャイアは自らの聖機人を捨てその場を脱出した。
ズズーン!ドッカーン!!
聖機神に命中した圧縮された結界炉は凄まじい爆発を起こした。
キャイア『やったの・・・?』
剣士『まだだ!』
ガイア『ふっふっふっ・・・こんなものはきかぬ・・・。』
キャイア『・・・・あぁ。』
自分たちの全力を撥ね退けられた絶望感にその場にへたり込むキャイア。
剣士『みんな下がって。こいつは僕がなんとかするから。』
天地剣を握り直し、再度聖機神に挑む剣士。
そう、剣士は諦めていなかった。
剣士『おぁぁぁぁあああああっ!』
一際大きく天地剣を振りかぶる。
振り下ろされた質量数千億トンの圧縮剣が凄まじい速度でガイアの頭部に直撃した。
ずかっ!!
ガイア『きかぬというのが・・・なんだ!?』
突如直撃した天地剣が崩壊し、輝きを放ち始め、一本の光剣となった。
剣士『ぬあぁぁああああっ!』
光剣でガイアの額を斬ろうと更に力を込める剣士。
長大に伸びた光剣に触れた絶壁の角が切断され崩れ落ちる。
キィィィィィィィィィィンッ!!!
その時、猛烈な速度の何かが光剣の先を掠めていったが、戦いに集中している為気付くものはいなかった。
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