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着信履歴 14 (異世界の順三)
ラン『順三・・順三!』
☆・・・あ・・・ラン・・おはよう。
いつの間に眠っていたのだろう。
朝になっていた。
ラン『おはようじゃないだろう?あんたこんな服どうしたのよ?まさか・・』
☆(とってないょ盗ってない!)
両手を顔の前でぶるぶる振って否定する。
ラン『まあ、いいけどね。負けたからここはもう誰も戻って来やしないだろうし。』
☆はぁ・・。
ラン『ところで、だいぶ思い出してるようだから聞くけど、あんた昨日聖地で何してたんだ?』
☆(無難な答えで・・)あぁ・・まだそこは思い出せないんです。
ラン『あたしが森を移動しているときにエァバイクが一台湖に突っ込んだんだけど・・あれに乗ってたとか?』
☆(無難に、無難に・・)服が濡れていたから・・或いは・・。
ラン『じゃ多分聖地の関係者って訳だね。』
☆でしょうか・・・?(笑)
ラン『それならあんたを助けたってことでなんとか・・・あいつ等のところへ行くか・・・。』
☆降伏ってことですか?
ラン『投降っていえよ。』
☆(同じだと思う・・・)
ラン『もう他に行くところもないし。』
☆(寂しいんだな・・)でもせいちって昨日見た限りじゃめちゃめちゃになってたみたいですが・・・。
ラン『そうだね・・いくらあんたを助けて投降したとしてもあれじゃ罪に問われる事は間違いない・・・か・・。』
☆じゃ謝ってですね・・・修復の手伝いでもやりません?
ラン『謝ったところで済む話とは・・・まして盗賊が修復なんて・・知識も経験もないんだょ。』
☆ニヤニヤ・・・(ここに知識がある人がいるんだょ~。)
俺はランに右手の親指をたてて見せた。
ラン『順三、何かいいてがあるのかい?』
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