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『もう絶対傷つけない。―――絶対に。』
真っ直ぐで優しい瞳。
「何言ってんのよ。あたしもだしっ。初恋だもん。」
赤い頬を隠そうと埋めた大きな胸。
『それは俺もだ。』
強くて優しい声。
そのすべてを忘れられない。ものすごく好きだったから。
『もう傷つけないって約束したのに。ゴメンな。』
揺れる瞳。
「何で?あたしの事嫌いになったのっ??」
涙を拭ってくれた細くて長い指。
『好きだ。でもダメなんだ。』
初めて見せた涙。
その光景が今も深く心に刻み込まれている。
空はいつだって広い・・・・――――――
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