第一章

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ーーピッピッピッ 部屋の中に電子音が鳴り響く。 早くなることも、遅くなることもなく、ただ一定の間隔で鳴っているのは私の心臓の音。 私は生と死の狭間で生きている。 中学3年生のとき、両親や妹たちと夏休みの思い出作りのため家族旅行へ行った。 その帰り道…。 前方から飲酒運転の車が突っ込んできた。 お父さんは避けようとしたが、間に合わなったらしい。
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