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夜になった。
コンコン
大翔くんがきた。
そういえば、夜に来るって言ってた。
「花恋、ごめんね。大丈夫?もし無理だったら大翔には帰ってもらうけど。」
「ううん、大丈夫だよ。じゃあね。」
私は部屋を出た。
コンコン
廉の部屋に着いた。
「花恋・・・。」
なんだか気まずそう・・・。
「入っていい?廊下寒い。」
「あ、わりい。入って。」
部屋ではまた沈黙。
「・・・」
「ごめんな、さっきあんなことしちゃって。」
「謝らないで。」
私の知っている廉じゃない。
「俺、花恋のこと好きなんだ。幼馴染で小さい頃からずっと一緒にいて、いつのまにか花恋のこと好きになってた。」
「私も・・・。」
「えっ?」
「私も好きだよ。」
言っちゃった。
私が言った途端、廉は私を優しく抱いてくれた。
廉の温もり。
廉の匂い。
いつもと変わらないのに、とても安心した。
大好き。
そう思った。
その日、私は廉と寝た。
廉はずっと手を握っててくれた。
2014年5月15日木曜日
「おはよ、花恋」
起きたら目の前に廉がいた。
そうだ、私廉と寝てたんだ。
なんだか嬉しかった。
「おはよう、廉」
すると廉は優しくキスをしてくれた。
私は先生に見つかる前に自分の部屋に戻った。
まだ、美華と大翔くんは寝ていた。
私は授業の用意をした。
時間があったので外の散歩をすることにした。
20分くらい歩いて帰ろうとしたとき、私は目を疑う光景を見てしまった。
そこにいたのは美華と皆川先生。
キスをしていた。
私はびっくりして持っていたスマホを落としてしまった。
音に気づいた美華と皆川先生に見つかってしまった。
私は逃げてしまった。
美華には大翔くんという彼氏がいるのに・・・。
あんなにラブラブだったのに・・・。
よりにもよって担任の皆川先生と浮気するなんて。
たしか、皆川先生には奥さんがいた。
私は体調をくずしてしまった。
その日の授業は欠席した。
「大丈夫か?」
心配した廉と大翔くんが様子を見に来てくれた。
「うん、だいぶましになったよ。ありがと。」
「よかった。」
「そういえば、花恋、美華となにかあった?」
大翔くんが聞いてきた。
「美華に花恋の様子見に行くの誘ったんだけど断られたんだよね。」
「そうなんだ。別になんにもないよ。」
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