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2014年5月16日金曜日
今日は合宿最終日。
この合宿でいろんなことがあった。
「あ・・・。」
皆川先生だ。
「今日はみんなに聞いて欲しいことがある。先生はこの合宿を最後に先生をやめることになった。」
皆川先生の顔にはあざがあった。
そして大翔くんの顔にもあざが。
廉に聞いた。
「大翔、昨日皆川に喧嘩売りに行ったんだ。美華のことで。それで殴り合いになったらしい。」
そういうことか。
私たちはバスで学校に帰った。
私と美華はバスの中で眠ってしまった。
学校到着
「美華、大翔くん、バイバーイ!」
「じゃあね!」
私は廉と帰った。
家に着いた。
私が家に入ろうとしたら、廉に手を引かれた。
「どうしたの?」
「今日さ、親旅行行ってるんだよね。兄貴はいるけど、今日うち泊まらね?」
私も今日は家に親はいない。
単身赴任しているお父さんにお母さんが会いに行ってるからだ。
「うん。」
私は照れながら答えた。
廉のお兄ちゃんは三つ上の大学三年生。
名前は玲。
「ただいまー。」
廉がそういうと中から玲くんがでてきた。
「おかえり。あ、花恋ちゃん。いらっしゃい。」
玲くんはかっこいい。頭もいい。
それに優しい。
「おじゃまします。」
私は廉と廉の部屋に向かった。
「ちょっと待ってて。」
「うん。」
小さい頃から廉の家に来ているから慣れている。
コンコン
私は廉が戻ってきたのかと思った。
玲くんだった。
「花恋ちゃん、廉と付き合ってるの?」
「はい。」
「廉はやめときな。」
すると玲くんはそっとキスをした。
玲くんが部屋を出ると同時に廉が戻ってきた。
「花恋?どうした?」
私は呆然としていた。
「え?あ、何もないよ。」
「兄貴になんか言われたか?」
「・・・何もないってば。」
私はきつく言ってしまった。
その後、また沈黙になってしまった。
「廉、ほんとに私のこと好きなの?」
「好きだよ。」
「なんでそんなこと聞くんだよ。」
私は黙ったまま首をふった。
玲くん、なんであんなことしたんだろう。
優しいお兄ちゃんなのに。
「廉、キスして」
私は顔を赤くしながら言った。
廉は優しくキスをしてくれた。
「愛してるよ。」
廉の言葉はとても嬉しかった。
「ずっと一緒だ。絶対離さないから。」
「私もだよ。」
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