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会議室で営業一課の月報会が開かれた。月報会は、営業の人が自分の先月の報告をしていく。 私と他の営業補佐は、彼等の報告のアシスタントをする。 もちろん荻野 遥貴も発表し、報告するのだが、彼の補佐でもある私は、全面にアシストする。 彼がプレゼン形式で発表するから、私はプロジェクターを操作する。 彼の流暢な話を聞き、彼の資料が的確に投影できるように、プロジェクターを操作して、必要な会話のみ話した。 出来るだけ彼と目を合わせないようにして、黙々と操作する。 私は仕事に集中・・ しているはずなのに、話している彼の声を聞く事に神経を集中したり、他の人の報告に耳を傾けている彼の姿をチラっと盗み見る。 何やってるのだろうか・・。 まるで駅のホームで見ていた時と同じ動作だと思った。 初めて会った時から、彼を意識する自分だったんだと思い知らされて、もう辛かった。
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