一目嫌い

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嘲笑うような笑顔を向けるから、私は彼から視線を逸らしたくて、顔を背ける。

そんな私を見たからなのか、荻野 遥貴はクスっと笑って

「補佐以外では、構わないで欲しいって事なら、無理だよ。」

「え？」

「俺から逃げれないって、言ったでしょ？」

妖しい瞳で笑って言う荻野 遥貴に

「嫌いっ！」

と叫んだら

「ハルオよりも？」

と、荻野 遥貴はさっきと違う表情、切なそうな瞳になって聞いた。

なんで、そんな顔するの？

なんで、ハルより嫌いかって聞くの？

「・・嫌いです。」

「・・そう。」

目を伏せるよう、小さく返事をした荻野 遥貴。

「・・ま、いいわ。兎に角、さっきのプロジェクター操作、最初の方は手間取ってたから、もう一度やってみて。」

プレゼンのサポートの仕方についての指導を始めた。