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高校一年生の夏休みが終わって、3ヶ月だけ電車通学をした。 夏休みに入って自宅のリフォームが始まって、仮住まいのマンションに住むことになったからバス通学の私にとって、初めての電車通学が少し楽しみだった。 電車には沢山の通勤、通学の人混みに圧倒されながら通学した3ヶ月は、忘れられない3ヶ月だった。 初めて電車通学した朝、駅のホームへ向かう階段を降りている時に、男子高校生の彼の姿が目に飛び込んできた。 ホームの売店近くで、友達と三人で笑って話す彼。 柔らかそうなサラサラの髪、自然な茶色の髪が朝日に照らされて、キラキラしていた。 一瞬にして、私の瞳は惹きつけられる。 目が離せないって言うのは、この事だろう。 彼の周りはピントがボヤけたように見えて、彼だけが鮮明に鮮やかに私の瞳に焼きつく。 ドクンと心臓が一回、大きな拍動をして、血流が早くなったのを感じた。
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