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「え・・ど、どうして?」 戸惑う私に、ハルはゆっくりと言葉を紡ぐように、声を出す。 「・・最初は嫌われてるから、少し親しくなればいいって思ってた。 好きだと思っても、離れるのがわかってたから・・付き合うつもりもなかった。」 え・・・。 「ユズが補佐になっても、公私混同もしない、いつか離れるからって、諦めてた。 他の奴らに笑うユズを見て、俺に笑って欲しいって、思う気持ちが強くなって・・。 酔ってたユズが俺を好きだったと言った時、俺は舞い上がったんだ。」 ハルは掠れる声で、辛そうに言った。 「離したくないから、補佐を外そうかとか、このまま補佐だけさせようかとか・・、仕事に自信が無いままでも、俺の側に居たらいいって、ズルい事ばかり考えてた。」 ハルが本音、本心を曝け出す。 私は何も言えずに、黙って聞いていた。
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