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私はチラと彼らを見る。 「お前、なんなのそれ?ははは」 大口開けて大笑いしている彼に、友人と思われる男子が、彼に向かって情けない顔で言う。 「笑うなよ、ハル」 彼はハルと呼ばれてた。 「カッコイイでしょ、ハル」 「え?」 驚いてみっちゃんを見る。 「あの右端にいるヒト、ハルって言うの。」 みっちゃんがコソと耳打ちして、友達の右端にいる彼の事を差した。ホームには電車が滑り込むように入って来て、電車から下車する客と乗り込もうとする客で、ごった返す。 ハルと友達は、私とみっちゃんが乗る車両とは別。隣の車両に乗る。 私はみっちゃんと車両に乗り込み、ドアが閉まる。すし詰めの車内は、自分が乗客に押し潰されそうで苦しい。 みんな毎日、こんな満員電車に乗ってるんだ、凄いよ。 私、3ヶ月・・頑張れるのだろうか。少し不安になりながらも、みっちゃんと私は狭いスペースをなんとか確保して維持する。
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