第二章:幼馴染達

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さて何で今日の弁当が僕の手作りだと帝に気づかれたのかと言うと答えはいたって単純なことだ 僕は料理がまったく出来ない だから弁当を作っても冷凍食品のオンパレードになってしまう訳だ まあそれでも 「今日も美味しいよ晴」 と姫華が言ってくれるから作って良かったなって思うんだけどね 「ありがと姫華。姫華の作った料理の方が美味しいよ」 「そんなことないよ。晴の料理の方が圧倒的に美味しいもん」 「いや、姫華の料理の方が美味しいよ」 「いや、晴の料理の方が美味しいよ」 「はいはいそこまでにしなさい」 僕と姫華がどっちの料理が美味しいかを言いあっていたら優香が止めに入ってきた 「そうですよ。早くしないと昼休みが終わってしまいます」 と帝が言う 時計を確認すると確かに残り時間が少なくなっていた 「そう言えば姫華、今日はどれぐらいだった?」 「そうね...今日はいつもに比べると多かったわね」 「そっかー。でも放課後もあるんでしょ」 「不本意ながらね」 「そっか、今日は僕先に帰ってるからね。買い出しに行かないとだし」 「そう。分かったわ。気をつけてね」 「うん」 と会話をしながらも急いでご飯を食べた
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