第二章:幼馴染達

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人気のない路地に着くと彼らは僕を掴んでいた腕を離してくれた 正直言うと僕はこの後の展開が分かってしまうので憂鬱で仕方ない 「いやーこんなとこまでついてきてもらって悪いね」 とその人物たちのリーダーが言って来た 悪いと思うなら連れてこないでほしいものだ それに着いてきたのではなく強制的に拉致られてきたのだがな と言いたいのだが後が面倒なので敢えて口には出さない 「察しの良い君ならこの後どうなるか分かるよね」 とその人物は言うと僕のお腹をめがけて殴りかかってきた 僕はその拳を 「グッ...」 避けなかった 避けたところで何かが変わる訳でもないし なら僕はひたすらに耐えることにしよう 実際にこんなことは今までも何度もあったがそのたびに僕は堪えてきた だから今回も僕は堪えていた しかし彼らにはそれが面白くないらしく 「チッ、つまんねえな...」 と言うとなんかないかなと言い、辺りを見回すと僕の買い物袋を見つけたらしく 「なんかないかな」 と言いながら僕の買い物袋を漁り始めた 僕としては止めに行きたいのだが彼の仲間に現在進行形でボコられているので止めに入れない それから暫く漁ると何かを見つけたらしく 「何もないからしょうがないからこれぐらいで許してやるか」 と言うと袋の中からあるものを取り出した
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