270人が本棚に入れています
本棚に追加
「う...ん」
僕が目を覚ますとそこには白い空間が広がっていた
と言っても保健室なんだろうなと正直あまり期待はしてないんだがな
「あ、起きた?」
姫華は僕が目を覚ましたことを確認してきた
「ああ、ここどこだ?」
「うーんとねここは有栖川病院だよ」
どうやら僕の予想は間違っていたらしい
この空間は有栖川家が経営している病院の一室だったらしい
そんなことは置いといて取り敢えず聞くべきことを聞いておくことにしよう
「俺はどうなったんだっけ?」
「私を抱き締めた後に気を失ったから私が病院に運んだんだよ。出血がひどかったんだけど有栖川の力をフルで使って何とか助けたってところかな」
「そうか悪かったな。助かった」
「ほんとだよ。悪いと思うならもうあんなことしないでね」
姫華は悲しい顔をしながら言った
「ああ、分かってるよ極力こんなことはしないさ」
「うん約束だよ。まあでも今回はいい物も手に入ったからよかったかな」
姫華はそう言うと懐からビンを取り出した
その中には真っ赤な液体が入っていた
「それもしかして...」
「うん晴の血液だよ。これ毎日飲むんだ」
と姫華はうっとりした顔でビンを見ながら言った
僕は呆れて何も言う事が出来なかった
余談だが僕はそれから三日で退院することが出来た
有栖川の力はやはりだてではなかった...
最初のコメントを投稿しよう!