β章

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新しい武器のラディウスは、意外と使いやすかった。剣を使いながら魔法を唱え、獣の猛攻を防いだり足止めをしたりと、狩りで私はラディウスを活用していた。 「あっ。おかえり、ルーナ」 「……ただいま」 青年の家に住んで、二度目の秋が来ようとしていた最近。 「どうだった?街の外」 「やはり、魔物が増えている。何かが起きているのは確かだ」 ここ数ヶ月程、狩りをしている最中によく魔物を見かけていた。いつも偶然だろうと思っていたのだが、調べてみた結果、明らかに魔物の数が増えていた。 それは、まるで……――
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