不法侵入されました

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頭にたくさんのハテナマークを浮かべる少年 「天…使?」 「そうだ。神様より貴様を導くよう言われ、この下等なクズの住む地上へ出向いてやったのだ。」 ん? 何を言ってんのこの不法侵入者は? 困惑する少年を無視して、美少女は話を進める 「単刀直入に言う。貴様の命は後一年だ。」 「なっ!?言ってる意味が分かんねーよ!? 大体何っ!?いきなり現れて天使とか!? ただの不法侵入者だろ!? 警察に来てもらう!!」 そう言ってケータイを手に取る少年 ヒュッ!! パキッ!! 「ああー!?」 美少女が投げた包丁は、少年の持つケータイにクリーンヒットし、そのまま勢いを失わず、ケータイを貫いたまま包丁は壁に突き刺さった 「騒ぐなと言ったはすだが?」 鋭い眼差しで少年を睨む美少女 「う…」 「とにかく感謝しろ。私が来たからには、貴様の命もまだまだ続く。」 「だ…だから!!意味分かんねーって!!あんた誰だよ!?」 ヒュッ!! 「うわっ!?」 美少女は一瞬で少年に近づき、少年の顔スレスレで拳を止めた 「黙って私の話を聞け。」 睨みつける美少女 「…コクン、コクン」 黙って頷く少年 「貴様は一年後、トラックに跳ねられて死ぬ。 これはすでに決まっている運命。 だが…その事故が起こるまでの一年間の過ごし方で、違う運命が導かれる。」 な…何を言ってんのコイツ? 占い師か何かか? 「つまり、貴様はこのまま変わらぬ日常を過ごしていると確実に死ぬってことだ。」 「な、何でだよ!?」 「貴様は知らなくていいことだ。」 「は、ハハッ…で、デタラメな作り話だから説明できねーんだろ!?」 「仕方ない…」 「…え?」 美少女はニコッと微笑み、少年の頬を優しく撫でた 「…一回死んどけ。」 美少女は優しく微笑みそう言った 「…え?どうゆう意…うごっ!?」 美少女の細くしなやかな腕が少年の胸を貫いた 「ま…マジかよ…」 …バタッ!! 倒れ込む少年 「お休み…山本和也…」 少年の名は山本和也【やまもとかずや】 突然現れた天使に命を奪われた不運な主人公である 主人公死す -完結-
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