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「ハァ…ハァ…」
全力で走ったため、和也の息は完全にあがっていた
「クソッ…毎日毎日…ムカツク…」
ブツブツ文句を言いながらジュースを買う和也
「絶対…後悔させてやる」
とは言ってもあアイツらに反抗したらただじゃ済まないだろうな…
誠、猛、実の三人は、かなりの悪だ
クラスは完全に誠達の支配下
三人の中でも誠はかなり危険人物だ
クラスはもちろん、同学年に誠に逆らえるヤツなんていない
それどころか、先輩達ですら誠を避けている
「…反抗なんてできねーよな…」
「だらしない」
「うわっ!?」
後ろからの声に驚いた和也は尻もちをついた
恐る恐る振り返る和也
「なっ!?何で学校にいんだよ!?」
和也の後ろには、朝いつの間にか消えていた美少女天使が立っていた
「貴様と常に行動を共にしなければならないと言ったはずだが?」
「急にいなくなったじゃんか!つーか、いつの間に学校に入って来たんだよ!?」
「いちいちうるさいクズだ…
クズの貴様にもわかるように、簡単な説明をしてやる」
「なっ!?あれっ!?」
そう言い終わると同時に、美少女天使は和也の前から突然消えた
「…幻だったのか?」
「アホ面で何を言っている」
「えっ!?」
キョロキョロと辺りを見渡す和也
「…今度は幻聴か?…うわっ!?」
またいきなり現れる美少女天使
それに驚く和也
「こういうことだ。私は姿を消していただけ
貴様の前からいなくなったわけではない」
「そ、そんな非現実的な…」
「私は天使だぞ。貴様らクズどもの不可能が当たり前にできるのは当然のことだ」
驚いていた表情だった和也は、スーッと無表情になりこう言った
「フッ…隠れて俺の情けなさを笑っていたのか?
俺たちに不可能なことができるなら…アイツら消してくれよ」
パーンッ!!
美少女天使にビンタをされる和也
「…」
黙って和也を睨む美少女天使
「なんだよ?…説教か?」
「…何となくだ」
え?俺、何となくでビンタされたの?
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