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どうやら、、、仰向けに寝ていたらしいドラゴンのぷっくらしたお腹に助けられたみたいだ。
「いやー、しかしドラゴンか。・・・え?・・・これ怒らせたよな。怒らないわけが」
「ない」
「逃げ切れるわけないし・・・」
大きさは10㍍くらいか?なんつーの、翼のある龍。でも少しだけお腹が出てるような。
「さて、人間よ。まず言うべきことがあるだろう?」
「ごめんなさい!!!」
「良いだろう。何か事情があるようだ。俺もそこまで矮小ではない」
喋る度に空気が震えるので勘弁してほしい。
「ありがとう。1つ聞きたいんだけど、いいかな?」
ドラゴンが頷く。許可を貰ったので話すことにする。
「ここって何処?」
「ここはドラグーンの里。ドラゴンや半龍人、色々な龍の末裔が暮らす隠れ里だ。人のいる街からはずっと離れた場所である」
「・・・なんてところに飛ばしてくれたんだ!せめて人間のいるところだろう!!」
「なんなら、人間のところまで連れていってやろうか?但しドラグーンの里の事を話さないことが条件だ」
ドラゴンが優しいことに驚きながら、ふと思った。
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