1、花の高校1年生!

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「失礼しまーす!」 「失礼します」 壱哉の大きな声について、体育館に足を踏み入れた。 あたしも壱哉も足元は体育館シューズ。 壱哉はバスケットシューズも持って来てるけど… 「あっ、遠野!えっとこちらが…?」 「1年の星野葵です。 今日は見学させて頂くためにお邪魔しました。よろしくお願いします」 目の前に立ったのは、汗を拭う姿も爽やかな男前。 こんな寒いのに、何だか体育館は熱気で溢れていた。 汗の匂いは気にならない。 なんせ、自分も陸上部で汗水垂らして走り込みなんてしていたからね。 二階の観覧席にギャラリーは賑やかだけど、ベンチに居るマネージャーは一人だけ。 ふーん……壱哉が言ってたのは事実だったんだ。 「あっ、良かったらマネのとこで話聞いてみたら?」 「はい、ありがとうございます」 「遠野は着替えてアップな」 フワッと笑った顔に、体の温度が一気に上昇した。 ベンチに向けて歩きながら、熱くなった頬を押さえた。 ……なんで?
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