1、花の高校1年生!

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春爛漫、春風に制服の裾がふわりと揺れる。 桜舞い散る入学式。 ……では、無い。 「……春風ならぬ、北風?」 「確かに寒いな、桜も蕾だし」 せっかく楽しみにしていた制服も、生足が寒くてしゃがみ込みたいくらいだ。 異常気象?温暖化って話はどこいった? 「てか、なんであんたが居るのよ」 「なんでって、受かったから?」 隣に立つでかい男を見上げた。 でかいと言っても横にでは無い。 小さい頃はちっこくて可愛かったくせに、今やあたしの旋毛を見下ろすその高さが憎い。 引き締まった筋肉質な体は、飛び抜けてバネがいいのが自慢だそうだ。 なんで、そんな事を知ってるかって? そりゃあ……幼馴染みだもんね。 しかも家は隣。 「さて、帰るか」 「なんで、あんたと帰んなきゃいけないのよ」 「それは……あれだ。あの馬鹿親のせいだな」
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