1、花の高校1年生!

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先に食べてりゃ良いのにって思うけど、いつもこうやって待っている。 「いただきます」 「いただきます!!」 おぉ、元気だね。 がっつくって感じには見えないけれど、それでも一口の量は異常だし、大きなオムライスはみるみるうちに小さくなっていく。 「食わねぇのか?」 「食べるわよ。あんたがすごい勢いで食べるから、もうお腹いっぱいな気分なだけ」 「おかわり」 聞いてないね? まぁ、いつもの事だから、おかわりの分も作っといたけど。 これは後でバイト代でも貰わないと、割りに合わないわね。 「はい、もう無いからね」 「ども」 あ~ぁ……花の高校生活が始まるっていうのに、何なの?この色気の無さは。 何が悲しくて入学早々、幼馴染みとごはん食べなきゃなんないのよ。 「……葵」 「なに?」 「お前部活どうすんだ」 「考え中」 なんかなぁ…… あんまり心惹かれる部活がないんだよね。 「そうか」 「壱哉は当然バスケでしょ?イケメンの先輩でもいたらマネージャーしてあげるんだけど」 「いるんじゃね?」 「まぁ、いそうだけど。バスケは菫ヶ丘の花形なんだっけ?」 壱哉は中学の時もバスケ部でキャプテンだったから、当然バスケ部に入るんだろう。
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