1、花の高校1年生!

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「でもさ、そしたらマネージャーも沢山居るんじゃない?」 「今は一人だけ」 「えぇっ!?一人?」 「先輩って言うか、顧問でコーチの先生目当てで入ってくるミーハーなのが多いんだと。んで、それをしごいたら皆辞めちまったらしい」 ミーハーって…… って言うか、そんなしごくような所、バスケのいろはも知らないあたしが勤まるのかな? ……それに、あたしが言ったのと大差ないけど顧問って…… 「おじさんじゃないの?」 「いや、けっこう若いな」 ふ~ん……まぁ、そこまで年上には興味ないから関係ないけど。 「なぁ、マネージャーしてくれないか?お前が好みそうな女子の運動部、菫ヶ丘には無いしな」 そう、菫ヶ丘学園はこんな可愛い名前の癖に、やたらと男子率が高くて男子の運動部ばかり盛んな学校だ。 「なんで、あたしにマネージャーになって欲しい訳?」 「……キャプテンに、真面目に仕事しそうで『大人の男』に色目を使わない女の子を勧誘してこいって言われた」 「……なにそれ」 「俺、女友達なんていないからな。 葵しか思い浮かばなかった」 あたしは、女友達ですらないと? まぁ、そうね幼馴染みだもんね。 何だか不愉快な気分になって、グラスに入った麦茶を一気に喉に流し込んだ。 なんで不愉快な気分になったか分からなくて、不愉快だわ。 「なぁ、駄目か?」
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