1、花の高校1年生!

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「見学してから考える」 「分かった。明日の放課後俺も行くから」 どうせギャラリーが沢山居るんだろうけど、壱哉が一緒に行くと言ってくれて少しホッとした。 勿論、それを顔には出さないけどね。 当の壱哉は、おかわりの麦茶を注ぐために、冷蔵庫を開けている。 「葵も飲むか?」 「いらない」 これじゃあ、幼馴染みって言うより姉弟だ。 あたしの方が少し誕生日が早いから、当然お姉さんでしょ。 食べ終わったお皿を流しに下げると、場所を交代して壱哉が洗う。 あたしがごはんを作ったら、壱哉が洗う。 別に決めている訳じゃないけど、前から何となくそうなっている。 「じゃあ、明日な」 「おやすみ」 当たり前みたいに明日の約束をして、壱哉は隣に帰っていった。 これも昔っからの習慣みたいなもの。 あたしが、壱哉ん家から帰るってケースもあるんだけど。 壱哉が帰ると、家の中は嫌にガランとした。 ……馴れてる筈なんだけど……こんな時は早く寝るに限る。
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