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彰人の僕に対する態度がはっきり変わったのは、クラス替えがあって2か月ほど経ったときのこと。
僕はクラスメイトの、とある女子に告白された。でも、興味がなかったからあっさり断った。
するとその女子は、翌日、クラスメイトたちがわいわい騒いでいる教室の真ん中で、僕に大きな声で訊ねてきたのだ。
「悠理君って、おばあちゃんと2人暮らしなんだよねえ?」
僕はそのとき、窓側の一番後ろの席にいた。
なぜ、ばあちゃんの話?
僕は顔を上げた。
するとその女子は、半笑を浮かべて言ったのだ。
「お父さんとお母さんに捨てられたの?」
教室の喧騒が止まった。
僕の呼吸も、一瞬止まった気がする。
さあっと心臓から熱が引いていくような感覚に陥った。
その女子のそばにいる女の子たちはクスクス笑っていた。他のクラスメイトたちは笑うに笑えないようで、みんな口を半分開いて固まっていた。
その数秒後、みんなさらに硬直することになった。
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