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「おはよう、陸斗。お前、今日も朝からお疲れだな。」
「おはよう。まぁ、仕方ないよ。」
「静恵さん、体調どうだ?」
「あんまり良くないかな。でも、昨日も薬飲むと落ち着いたし、とりあえずは大丈夫だと思う。」
「無理が祟ったんだろ。気をつけてやれよ。」
「うん、わかった。」
「陸斗も無理すんなよ。今日もバンドの練習終わったら家の手伝いに行くからな。」
「・・・ありがとう。」
陸斗が帽子の奥ではにかむと、悠太はにこりと微笑んで陸斗の頭をやさしく撫でた。
「じゃあ、行くね。」
陸斗は自転車に乗ると、悠太を振り返ることなく真っ直ぐ家に帰った。
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