思い出と炭酸水

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貴方に会いたい... その思いだけが強くて 気付けば自転車にまたがり、ペダルに足をかけ、いつの間にか風をきって走っている。 貴方にたまらなく 会いたくて、会いたくて、会いたくて 自転車に乗ったまま貴方に電話をかけた。 ♪~~♪~~♪~~ 呼び出し音がスリーコ―ルする前に 「もしもし?」という、問いかけの声。 「うん?どうかした?」 太く、静かな声。 その声を聞くと同時に思い出の場所に着いた。 いつも、待ち合わせはこの場所で 夏には花火なんかも一緒にした。 私は自転車を止めながら 「ううん。何でもない...」と小さく答えた。 「そっか..じゃ、用があるから。バイバイ」――... そのまま貴方は電話を切った...
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