第1話 ボディーガード

10/83
前へ
/210ページ
次へ
「すまんな、こいつは今私の護衛をしてもらってるのだよ」 彼女の言いたいことを察したミナは肩をすくめた。メイドが申し訳なさそうにお辞儀する。 「そ、そうでしたか‥‥」 この桜という女性、上級クラスのボディーガードで常に客で埋まっているのだ。 ────金持ちってやつは 真美子は膝の上で拳を握りしめた。 「さて、本題にもどるが‥‥」 その言葉にハッとなる。 「尾行されているらしいな」 「は、はい‥‥」 「どのくらいから?」 「えと‥‥」 言葉に詰まる。 ────あれ、いつからだっけ?
/210ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加