第1話 ボディーガード

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「二週‥‥?いや、確か一ヶ月くらい前からだったと」 曖昧な返答にミナは眉をひそめた。可笑しなやつだと思われただろうか。 「‥‥心当たりは?その尾行とかいうやつの」 正面にいる男が質問した。 「いえ、特に」 「では見たことは?見たなら何か特徴はないのか?」 ミナが聞き彼女に視線を戻した。 「‥‥‥‥一度だけチラリと見たことはあります」 ほぅ、と真美子の発言に期待を寄せるミナ。 ────う、なんだか記憶がぼやけてるな 彼女はおぼろげな記憶を掘り起こし、頭に拳を当てた。 「‥‥結構大きくて、人?なんですかね‥‥なんと言ったらいいか」 「もう少し正確に、どのくらいの大きさで音とか、においとか」 ミナが情報が足りないとつけたす。真美子は立ち上がり身体で表現しようとした。 「大きさはこのくらいで‥‥」 両手で囲い、大体の大きさを示す。約2mだ。次に歩調や見た時の動きを真似してみせる。 「においとかは‥‥‥‥少し生臭かったような」
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