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真美子たちは今外にいる。
今にも雨が降りそうな中、彼女は住宅街を歩かされていた。
────警察にもやってもらったんだけどなぁ
単純な囮策戦だった。真美子はミナに、尾行されていると感じた箇所から相手の行動範囲を割り出したと聞かされ、その範囲をいつも通りに歩けとのこと。
────でも怖いな、ちゃんと着いてきてるかな?
ミナとハクは彼女にも気づかれないように尾行をしていた。
「実際どうなんだ?犯人の目星は」
ハクが小声で聞いた。彼は今は真美子の持っていた資料の写真のように黒いコートを着ている。
「ふむ、どういう人物かは予想できるが‥‥誰かは知らん」
それ以上は両方口を開かず、真美子を気配を殺して追うことに集中した。
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