第1話 ボディーガード

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────資料と一致する 改めて資料に載っている写真を見た。格好は黒いロングコート、髪は黒くて長く、身長は170cmくらいで細身な身体、顔の輪郭は細く、眉は整っている。見た目は20前後であるが、ただ少し吊り目の目つきが暗く、良い印象はもたない。 彼女は顔を上げ見比べた。間違いない、格好は違うが本人だ。 彼のボディーガードのランクはA(最下位はAAA、最高位はSSS) 。 「えっとあなたがA級ボディーガードのハク‥‥さん?」 ハクと呼ばれた男は少し驚いたように目を見開いた。 「そうだが、依頼か?」 「はい‥‥あの私最近‥‥」 「あー、話はここじゃアレだし、中で聞こうか」 彼は話を切ると一旦姿を消し、管理人室のドアから出て来て彼女の側へ来た。
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