*prologue*

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昔々、それはもう何千年も昔のこと 妖怪と人間は同じ命あるものにもかかわらず、相容れることなく暮らしていたそうだ。 しかし時が経つと、妖怪の数は激減し存続の危機に面したそうな。 そこである妖怪は人間の姿に化け、人間の真似をして生き延びる方法を思いつく。 しばらくして、人間と妖怪の間に子供が産まれた。 半分は人間、半分は妖怪の姿をした生き物は人間にも妖怪にも忌み嫌われ、一生涯自分が中途半端な存在であることを隠したという。 ある者は妖怪の血を隠し人間として生きる道へ、 ある者は人間の血を隠し妖怪として生きる道へ。 そうして妖怪は今も…生き延びている。 …そう、現代まで。
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