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先輩と後輩がひとつ屋根の下。
まあ♪
ちょっぴり妄想してしまう種田イネであった。
「これはお近づきのしるしです」
背中のリュックをおろし、中から取りだしたのは、500ミリのパック牛乳だった。
ルケルケ・7・トーが選んで買ってきてくれたのが、それだった。スーパーにたくさんあるもので、かつ、安価で日常に使うもの――という基準で選んだのであるが、どうにも「なんか違う」感がぬぐえない。そのあたりの境目が、いまだによく理解できないのであった。
ともかく、それを手渡した。
「まあまあ、申し訳ないねえ」
そして、用が済んだとばかり立ち去るガニガニ・9・ボーテのリュックを背負う背中に向けて、
「このマンションのルールは、伊藤さんによく聞いておいてくださいよ」
と呼びかける。
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