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「けどさ……昨日の話じゃないけど、真城結衣を自分色に染められたら嬉しいよな~」
笑いながら僕の肩に手を乗せる良太。
「染まる訳ないだろ?」
絶対に有り得ない話に僕は気楽に笑う。
「だから染められたら…の話だよ。けど、いずれ誰かがあの真城結衣を染めるんだぜ?あ~どんな男が彼女を染めるんだろ?」
「うん……いい男に染められるといいね」
と、要らぬ心配をなぜかする僕と良太。
「しかしあの真城結衣に彼氏が出来たとなれば学校は大騒ぎになるな……我が新聞部は真っ先にこのことを記事にしなきゃ……きっと学校創設されて以来、初めてとも言えるくらいのパニックになるぜ~新聞部部長として腕が鳴るぜ~」
「とりあえずまだ無い話に興奮しないでよ……」
グルグル腕を回す良太を僕は苦笑いで見ていたのでした。
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