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「良太が座ってる席のコ…」
「はあ?わかんねーよ!同じクラスじゃないんだからよ!名前は?」
「島澤桃子さん……」
「ああ…メガネの……結構男連中から人気あるよな?真城には敵わないけど……また凄いところに行ったね~。好きだったんだ?」
窓から空を見る僕の横顔を覗きこむ良太……
「……消しゴム……」
「はあ?」
「消しゴム拾ってくれたんだよ……僕がテスト中に落としたヤツ……」
「それだけ?それが好きになった理由?」
ボッーと空を見ている僕を良太はアングリと口を開けたまま指を差す。
「好き……て、何?」
「はあ?」
何度目かの「はあ?」を言う良太……
僕を見る呆れ顔は更に呆れていく……スーパー呆れ顔だ。
「わかんないんだよ……誰かを好きになるって……」
「じ、じゃあ今まで祐が告白してきたコはなんだよ?」
「わかんないからしてみた……だけ?」
「わかんないからしてみた……じゃねーよ!お前そんな気持ちで告白したらかえって相手に失礼だろうが!!」
「僕もそう思う」
「ならするなよ!!」
相変わらずマイペースに空を見ている僕と、肩をハアハア言わせ興奮している良太……
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