運命のいたずら

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声の方へ向かおうとしていると、あたり一面には綺麗な花が咲き乱れ、僕はしばらくその一面の花に目を奪われた。 先程のおじいさんに、 「ここは、何処なの?」 と、振り返りながらきいたが、おじいさんは何も言わずに僕に行けとばかりに、手を振っていた。 少し後ろ髪を引かれるような気持ちになりながらも、僕は声のする方へ歩き始めた。 初めは、小さく聞こえていた声が、歩き始めるとともに少しずつ大きくなる。 (.......) 何て言った? (......さ...) え?? (....ば...さ...) 聞いた事がある声。 (...つ...ば...さ...) 僕の名前? すると、眩しいくらいの光が差し込み、包まれた。
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