2人が本棚に入れています
本棚に追加
声の方へ向かおうとしていると、あたり一面には綺麗な花が咲き乱れ、僕はしばらくその一面の花に目を奪われた。
先程のおじいさんに、
「ここは、何処なの?」
と、振り返りながらきいたが、おじいさんは何も言わずに僕に行けとばかりに、手を振っていた。
少し後ろ髪を引かれるような気持ちになりながらも、僕は声のする方へ歩き始めた。
初めは、小さく聞こえていた声が、歩き始めるとともに少しずつ大きくなる。
(.......)
何て言った?
(......さ...)
え??
(....ば...さ...)
聞いた事がある声。
(...つ...ば...さ...)
僕の名前?
すると、眩しいくらいの光が差し込み、包まれた。
最初のコメントを投稿しよう!