2人が本棚に入れています
本棚に追加
母さんに聞くところ、どうやら僕はボールを追いかけ、道路に飛び出して車に撥ねられたらしい。
そして、救急搬送してもらってる間に、心肺停止の状態で運ばれ、蘇生したようだ。
ケガはひどく、頭を強く打っただけでなく、足の骨折などもひどい。
しばらく、入院が必要となった。
足は、リハビリをすれば歩けるようにはなるものの、激しい運動をすることはできないだろうと、医師に告げられ、僕は絶望感を覚えた。
(もうサッカーができない?)
命は助かったものの、サッカーができなくなることに、僕の夢だったことが無くなった。
そのことが解ってからは、何をする気にもならず病院のベッドで1人、考え事をする日々だった。
今までの僕とは、考えられないくらいに塞ぎ込む...
そんな僕を励ますように、洋一がお見舞いに来てくれる。
「早く、元気になって遊ぼうぜ!翼がいないとつまんね~よ!」
と言ってくれたものの、僕は覇気のない返事しかできなかった。
最初のコメントを投稿しよう!