運命のいたずら

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母さんに聞くところ、どうやら僕はボールを追いかけ、道路に飛び出して車に撥ねられたらしい。 そして、救急搬送してもらってる間に、心肺停止の状態で運ばれ、蘇生したようだ。 ケガはひどく、頭を強く打っただけでなく、足の骨折などもひどい。 しばらく、入院が必要となった。 足は、リハビリをすれば歩けるようにはなるものの、激しい運動をすることはできないだろうと、医師に告げられ、僕は絶望感を覚えた。 (もうサッカーができない?) 命は助かったものの、サッカーができなくなることに、僕の夢だったことが無くなった。 そのことが解ってからは、何をする気にもならず病院のベッドで1人、考え事をする日々だった。 今までの僕とは、考えられないくらいに塞ぎ込む... そんな僕を励ますように、洋一がお見舞いに来てくれる。 「早く、元気になって遊ぼうぜ!翼がいないとつまんね~よ!」 と言ってくれたものの、僕は覇気のない返事しかできなかった。
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