運命のいたずら

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そんな僕を見ていた洋一は、自分に責任感を感じていたのか、目に涙を溜めながら病室を出て行った。 そこで、母さんとぶつかり洋一の様子を見て、 「洋一君、ちょっと向こうに行こうか?」 と、促す。 少し離れた場所で、母さんと洋一が話しているみたいだ。 「......俺が......」 「.....違う.....気に.....よ」 少しだけ聞こえたその会話は、洋一が自分を悔やんでいるような会話で、母さんがそれをなだめている感じだった。 その会話も、僕にはどうでもよかった。 夢だったサッカー選手になれないこと、激しい運動は無理だと言われた僕には、夢も希望もなくなってしまったから... それから毎日のように、洋一はお見舞いに来てくれたが、元気な洋一を見ているのが辛く、素っ気ない態度をとってしまっていた。
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