運命のいたずら

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今から10年程前のこと。 僕はいたって普通の、サッカー少年だった。 サッカークラブに所属していて、休日は汗や泥まみれに なるほど、サッカーに打ち込んでいた。 将来の夢はJリーガーになって、活躍する日を 希望に胸を膨らませていた。 そして僕には、同じクラブに所属していて、学校では同じクラス 同じ夢を見て、一緒に頑張っていた 中山 洋一という ライバルでもあり、良い友達がいた。 お互いに励まし合い、同じ目標を持ち いつも話題はサッカーの事ばかり。 TVでもサッカーの中継があると、一緒に大声でわめき 白熱した応援で、お互いの両親も目を細めながら 呆れるくらいのサッカーバカ。 そんな僕に悲劇が訪れた。 あの日に、戻れるものなら... 誰か戻してくれよ...
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