2―1,兄妹の関係

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「しかも、最後の最後に特大のネタをくれた訳だし♪」 「何だっけ?」 「“鈴ちゃんがお兄さんに告白!”さらに、“鈴ちゃんがフラれる!!”なんてのも」 「お前、まさか…」 「立ち聞きはしてないよ!まだ死にたくないし。でも、鈴ちゃんったら、木霊が聞こえるくらいの大声で泣くんだもん。『初恋だったのにー!』とかなんとか」 そんなにでかい声だったのか…恥ずかしい。 「なんか急にやる気失せた」 「え?ちょっと、そこまでやっておいてやめるって非道くない!?」 「ここまでやってやったんだから、後は一人でも大丈夫だろ?それより、早く報酬くれよ」 「それじゃあカラダで…」 「そんなの要らねえ、金で払え」 「そんなこと言ってるから妹にしか好かれないんだよ」 大きなお世話だ。 「はい、これ。だいぶイロつけといたから」 手渡された封筒を見てみると… 「ちょ、20000ガルドもあるじゃねえか!?流石にこれは…」 明らかに学生が払える額を超越していた。 「大丈夫、それは“鈴ちゃんグッズ”の著作権買い取りも込みだから」 「“鈴ちゃんグッズ”?」 また訳のわからんものを…。
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