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「しかも、最後の最後に特大のネタをくれた訳だし♪」
「何だっけ?」
「“鈴ちゃんがお兄さんに告白!”さらに、“鈴ちゃんがフラれる!!”なんてのも」
「お前、まさか…」
「立ち聞きはしてないよ!まだ死にたくないし。でも、鈴ちゃんったら、木霊が聞こえるくらいの大声で泣くんだもん。『初恋だったのにー!』とかなんとか」
そんなにでかい声だったのか…恥ずかしい。
「なんか急にやる気失せた」
「え?ちょっと、そこまでやっておいてやめるって非道くない!?」
「ここまでやってやったんだから、後は一人でも大丈夫だろ?それより、早く報酬くれよ」
「それじゃあカラダで…」
「そんなの要らねえ、金で払え」
「そんなこと言ってるから妹にしか好かれないんだよ」
大きなお世話だ。
「はい、これ。だいぶイロつけといたから」
手渡された封筒を見てみると…
「ちょ、20000ガルドもあるじゃねえか!?流石にこれは…」
明らかに学生が払える額を超越していた。
「大丈夫、それは“鈴ちゃんグッズ”の著作権買い取りも込みだから」
「“鈴ちゃんグッズ”?」
また訳のわからんものを…。
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