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「ちょっち手広くやろっかなーって思って。鈴ちゃんの寝顔が印刷されたマグカップとか、鈴ちゃんの原寸の10分の1フィギュアとか…」
「そんなの作れるのか?」
「もちろん!鈴ちゃんのデータなら、身長、体重、スリーサイズ、ほっぺの柔らかさ、髪の毛のサラサラ具合…果てはうぶ毛の生える角度まで、全部揃えているんだから!!」
「あ、そう…」
呆れ果てる程の徹底ぶり。
「開発費用がちょっち嵩むけどね。ま、あと498万ガルド有るし、今更20000ガルドなんて安い安い♪」
全く、他人の妹を何だと思っているんだか。
「…それなら、売上の半分は俺が頂く」
「ええー!?なんでよ!!」
「嫌なら、鈴に写真のこともデータのことも全部バラす」
「それは駄目ー!そんなことされたら、絶対に5回くらい殺される!!」
「じゃあ、これで良いな?」
「せめて3割に…」
「おーい、鈴!皆川が…」
「ん?どうしたの、おにいちゃん」
「わー!?じ、じゃあ4割で!!」
やれやれ、その辺にしておいてやるか。
「…鈴のことを妹にしたいってさー」
「りんは皆川センパイみたいなおねえちゃんは要らないかなー」
「た…助かった……。なんか釈然としないけど」
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