2―1,兄妹の関係

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「ちょっち手広くやろっかなーって思って。鈴ちゃんの寝顔が印刷されたマグカップとか、鈴ちゃんの原寸の10分の1フィギュアとか…」 「そんなの作れるのか?」 「もちろん!鈴ちゃんのデータなら、身長、体重、スリーサイズ、ほっぺの柔らかさ、髪の毛のサラサラ具合…果てはうぶ毛の生える角度まで、全部揃えているんだから!!」 「あ、そう…」 呆れ果てる程の徹底ぶり。 「開発費用がちょっち嵩むけどね。ま、あと498万ガルド有るし、今更20000ガルドなんて安い安い♪」 全く、他人の妹を何だと思っているんだか。 「…それなら、売上の半分は俺が頂く」 「ええー!?なんでよ!!」 「嫌なら、鈴に写真のこともデータのことも全部バラす」 「それは駄目ー!そんなことされたら、絶対に5回くらい殺される!!」 「じゃあ、これで良いな?」 「せめて3割に…」 「おーい、鈴!皆川が…」 「ん?どうしたの、おにいちゃん」 「わー!?じ、じゃあ4割で!!」 やれやれ、その辺にしておいてやるか。 「…鈴のことを妹にしたいってさー」 「りんは皆川センパイみたいなおねえちゃんは要らないかなー」 「た…助かった……。なんか釈然としないけど」
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