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「それじゃあ、契約成立だな」
「鈴ちゃんを売り物にしようだなんて、妹のことを何だと思っているのよ!?」
…お前が言うな、お前が。
「念のため誓約書にサインを」
「いつの間に作っておいたの!?」
「いいから早くしろ。鈴が戻ってきたら全部オジャンだぞ?」
「バカ。ケチ。鬼畜。外道…」
「おーい、鈴?」
「キャー!?なんでもないですなんでもないです!!」
―――――――――――――――
鈴が戻って来るまでに、無事に誓約書を回収できた。
なかなか冷や汗ものだったぜ…。
号泣する皆川を放置して、鈴と二人で帰途につく。
その時は、平和な日々が続くと思っていたんだ。
こんな日常なんて、簡単に壊れてしまうものなのに―。
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