2―1,兄妹の関係

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「それじゃあ、契約成立だな」 「鈴ちゃんを売り物にしようだなんて、妹のことを何だと思っているのよ!?」 …お前が言うな、お前が。 「念のため誓約書にサインを」 「いつの間に作っておいたの!?」 「いいから早くしろ。鈴が戻ってきたら全部オジャンだぞ?」 「バカ。ケチ。鬼畜。外道…」 「おーい、鈴?」 「キャー!?なんでもないですなんでもないです!!」 ――――――――――――――― 鈴が戻って来るまでに、無事に誓約書を回収できた。 なかなか冷や汗ものだったぜ…。 号泣する皆川を放置して、鈴と二人で帰途につく。 その時は、平和な日々が続くと思っていたんだ。 こんな日常なんて、簡単に壊れてしまうものなのに―。
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