2―3,二人目の妹

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――――――――――――――― 「ウィンダ・ブリーズと申します。その、んと、はぅぅ…」 一目見て、これは引き受けなくてはならないと思った。 俺は今まで常にカラーコンタクトで瞳の色を隠してきたから、紅家に来てからは被害を受けたことはない。 それでも、目が赤いだけでどれだけの迫害を受けるかは知っている。 俺もかつては…いや、今となってはどうでもいいか。 とにかく、同じ灼眼の持ち主として、この娘だけは護ってやりたい。 一応鈴の了解をとった上で、引き受けることにした。 「蓮ちゃんがそう言ってくれて助かったわ。鈴ちゃんもいることだし、万が一誰かに襲われても安心ね」 「あ、それじゃあイサゴお兄ちゃんの話ってホントだったんだ」 「はい。急いで逃げていたら、前方からあの方が駆けてきて…無我夢中であの方の胸に飛び込んだら、ここまで連れてきて下さいました」 「役得役得って言いながらウチに駆け込んできたよ。まったく…」 「それではこれからよろしくお願いしますね?えっと…」 なんだろう、今の話に違和感が… 「ほら、おにいちゃん。自己紹介しないと、ウィンダちゃんが困ってるよ?」 「ああ、悪い」 そうだな、自己紹介自己紹介…。
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