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「俺は紅蓮、鈴の兄で討法学園高等部の2年生だ」
「よろしくお願いします、蓮お兄様」
「お兄様!?」
無駄にくすぐったい呼び方するじゃねえか。
お蔭でさっきまで感じていた違和感はどっかへ吹っ飛んでしまった。
「それでね、りんは紅鈴っていうんだ!おにいちゃんの妹で、討法学園の高等部の1年生なんだよ!!」
「はい、よろしくお願いします、鈴…お姉様?」
「なんでりんだけ疑問形なんだよ!?」
「ふぇっ!?ご、ごめんなさいっ!!」
「…しょうがないよな。鈴の方が背ちっちゃいし」
「…自己紹介だって鈴ちゃんの方が子供っぽかったわね」
「おれは鈴ちゃんの方が好きだぞ!!より幼女っぽいし…」
↑いつの間にか復活していたイサ ゴ兄
鈴のツインテールがふるふると揺れる。
「そっか。みんなりんのことをそんな風に見ていたんだね…」
「り…鈴?」
「今のは言葉の綾よ?本当は…」
「鈴ちゃん万歳!!幼女最高!!」
「…みんな死んじゃえー!!!!」
―――――――――――――――
あれはマジでヤバかった…。
思い出すだけで寒気が…。
……サッサと忘れよう。
頭を振り、地獄絵図を思考から追い出しながら居間に向かうと、美味しそうな匂いに気付いた。
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