2―3,二人目の妹

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それに比べて… 「ごちそうさまー!すっごく美味しかったよ!!」 「鈴お姉様ったら…口の周りが黄身でベトベトですわ。拭いて差し上げます」 「ふにゅ?」 鈴は普段幼女扱いするとマジギレするくせに、どうして行動が外見相応なのかな…。 確かに見ていて和むけどさぁ…。 ――――――――――――――― 「さて、学園に行くとするか」 ウィンダが作ってくれた朝食(かなり美味しかった)を食べ、身支度も完了。 鈴も前以て準備していたようで、早く外に出よう、と俺らの手を引っ張っている。 後は… 「わ、わたしはお留守番してますっ!鈴お姉様引っ張んないで下さいよ~」 「え~、りん、ウィンダと一緒に行きたいのにー」 ウィンダをどうするか、だな。 「駄目ですよー。わたしは学生じゃ無いですし、何よりこんなに赤い目なんですよ?」 「そんなの全然へーきだよ?だっておにいちゃんも…ムグ」 「ちょっと鈴、頼むから自重してくれ」 「ぶー」 「?」 良かった、ウィンダには気取られずに済んだ。 可愛らしく小首を傾げているってことはセーフだろう。 俺に口を塞がれた鈴が目一杯ほっぺを膨らませているが、流石に俺の正体をバラすのだけは許せないからな。
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