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それに比べて…
「ごちそうさまー!すっごく美味しかったよ!!」
「鈴お姉様ったら…口の周りが黄身でベトベトですわ。拭いて差し上げます」
「ふにゅ?」
鈴は普段幼女扱いするとマジギレするくせに、どうして行動が外見相応なのかな…。
確かに見ていて和むけどさぁ…。
―――――――――――――――
「さて、学園に行くとするか」
ウィンダが作ってくれた朝食(かなり美味しかった)を食べ、身支度も完了。
鈴も前以て準備していたようで、早く外に出よう、と俺らの手を引っ張っている。
後は…
「わ、わたしはお留守番してますっ!鈴お姉様引っ張んないで下さいよ~」
「え~、りん、ウィンダと一緒に行きたいのにー」
ウィンダをどうするか、だな。
「駄目ですよー。わたしは学生じゃ無いですし、何よりこんなに赤い目なんですよ?」
「そんなの全然へーきだよ?だっておにいちゃんも…ムグ」
「ちょっと鈴、頼むから自重してくれ」
「ぶー」
「?」
良かった、ウィンダには気取られずに済んだ。
可愛らしく小首を傾げているってことはセーフだろう。
俺に口を塞がれた鈴が目一杯ほっぺを膨らませているが、流石に俺の正体をバラすのだけは許せないからな。
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