2―3,二人目の妹

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「さて、ウィンダ」 「は、はい!?」 「お前はどうしたいんだ?」 「お留守番してます!迷惑をお掛けしてはいけませんし…」 「…なあ、ウィンダは俺らのことをなんて呼んでいる?」 「ふぇ?えと、蓮お兄様と鈴お姉様、ですよね」 「そうだな。つーことは、ウィンダは俺らの妹ってことだ」 「あ…」 「だから、俺らへの迷惑なんざ考えなくて良い。兄妹が迷惑を掛け合うのは当然のことだからな」 「妹…わたしが蓮お兄様の妹……」 あれ? 鈴の妹って部分が抜けてるよ!? …そりゃあ、鈴の妹っていうのは、ある意味最大級の屈辱かも知れないけど。 「それに、俺が訊いているのは“どうするか”じゃねえぞ?“どうしたいのか”訊いているんだ」 「蓮お兄様…」 「ムー…ムー……プハッ…一緒に行こうよ!その方が絶対楽しいよ!!」 「鈴お姉様まで…うーん……」 俺らの言葉にしばらく考え込むウィンダだったが、やがて… 「…わたしも、一緒に行きたい、です」 ぽつりと呟いた。 「やった!それじゃあ…」 「ですが、わたしが出掛けて、また追っ手に見付かっては大変です。もっと一緒に居たいからこそ、今日は我慢します」
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