2―3,二人目の妹

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…そこまで言われたら仕方ないか。 「うん、わかった。それなら、今日のところは留守番して貰うよ」 「えー!?りんはウィンダと一緒が良いのにー」 「鈴、いい加減聞き分けろ。そんなんだから幼女扱いされるんだぞ」 …… 「あ…あの、蓮お兄様?」 「どうした、ウィンダ?」 「その……“幼女”は絶対に禁句だとおっしゃっていませんでしたか?」 「へ?」 見れば、鈴の栗色のツインテールがふるふると… あ、あれ…? これは不味いことになったんじゃ… 「……おにいちゃんのバカー!!」 「うわっ!危なっ!?ちょっ、待て、俺が悪かったからっ!!ナイフはやめろー!!」 「逃げるなー!今日こそ、2度とりんのことを幼女扱いしないように調教してやる!!」 「んなこと言われたら、誰だって逃げるに決まってんだろー!?」 俺って学習しないな。 痛いほどよくわかったよ…。 けどさ、駄目だとわかっていてもつい言ってしまうんだ。 人間だもの。 …いや、まあ実際は、半分は魔物の血が流れているけどさ。 「……はぁ、そうやってすぐ散らかして…。お二人がぶちまけた物を片付けるのはわたしなのに…」 なんだか本当にごめんなさい…
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