第1章

10/12
前へ
/16ページ
次へ
「おい、みんな。色々予定があるかもしれないが、たまには飲みに行くか。交流会というか、今日は無礼講だ!一時間でもいい、時間をくれ!私が出すからさ。」 部長山田の言葉に一瞬懸念の表情を浮かべる者もいたが、いつになく柔らかな山田の表情と言葉に皆頷いた。 「途中までしか出れませんけど。」 「皆でって良く考えたら初めてですね。歓送迎会でさえ、繁忙期と重なってなかなか集まれないですもんね。」 「部長のおごりっすか?ありがとーございます!」 山田はみんなが参加してくれることが心からうれしいようだった。 「昔ながらの上手い定食屋があってさ、酒のつまみもいけるんだ!きっと君達は知らないだろうが、この会社のすぐそばにあるんだよ。」
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加